脳の機能障害を背景として抑うつ状態が持続している病態がうつ病と言われており、原因は脳神経細胞間で情報を伝達する物質の不足であると考えられています。
心と体の司令塔である脳が機能障害を起こすと、様々なトラブルが起こります。
うつ病は誰しもがかかるリスクを抱えています。
日本では、100人中3~7人の方がうつ病を経験しているとされており、厚生労働省の調べによると、うつ病の患者数は日々増え続けています。
また、抑うつ状態になるのはうつ病だけではありません。統合失調症や双極性障害(躁うつ病)などの疾患でも起こることがあります。ただ、どの病気も共通して早期の治療が有効です。抑うつ状態と感じたら、早い段階で専門の医師にかかり、適切な治療を行うことが大切です。
下記の症状に当てはまる方はうつ病かもしれません。思い悩まずに当院へご相談ください。
うつ病の治療は周囲の方の理解も大切です。下記のような症状が見られた場合は通院を促すようにしましょう。
うつ病の診断基準は、アメリカ精神医学会の判断基準である「DSM-V」を基に判断されます。
など。
一般的に「うつ状態」とは、一時的な症状ではなく、2週間以上継続した症状が起こる状態を呼びます。
うつ状態の改善や対策は自己判断を避け、専門家へ相談し、適切な治療を行いましょう。
うつ病の原因は心理的な負荷や、喪失体験が大きく影響していることが多いですが、大きく「反応性うつ病」と「内因性うつ病」の2つに大別されます。
「反応性うつ病」は、日常生活や周りの環境、考え方など、様々な要素が関連して引き起こされます。例えば転職や引っ越し、身近な人との別れ、病気、離婚などで辛い経験をしたことがきっかけになります。
対して「内因性うつ病」は、特に具体的な原因もなく、突発的に脳内物質が急激な変化を起こすことにより発症します。
下記の性格的な特徴に当てはまる人はうつ病(気分障害)になりやすいと言われておりますので当てはまる方は注意すると良いでしょう。
社会的にみると、これらの性格は望まれる性格でもありますが、ストレスを溜めすぎないように注意しましょう。
知らず知らずのうちに、ストレスが蓄積しうつ病を発症することも少なくありません。
うつ病の治療は各々の患者様に合わせた治療が必要になってきます。問診では患者様ごとの経緯や環境、背景、個性などを把握するために、症状が起こり始めた時期やその後の推移、どのような症状が出ているかなどを質問させて頂きます。その他、お困りごとやお悩み、不安、生活環境の変化についても状況に応じてご質問します。
具体的な治療は心理療法・服薬治療・休養の三つの方法を組み合わせて行われます。加えて、お薬や他の病気などが病気の原因になっているケースでは、その治療も並行して進めることが重要です。
うつ病は他の病気と同様に、休養が治療のために大きな要素となることがあります。
しかし、場合によっては休養しない方が良い場合もありますので医師の判断に従い適切な休養を取りましょう。
「休養をするべき」と医師に判断された場合は仕事や学校、介護、家事、育児など思い切って休むことが早期回復に繋がります。
休みにくい場合は入院するという選択肢もあります。
心理的負荷の影響を受けやすい方に有効だとされている治療法です。医師やカウンセラーとの対話を通じて一緒に問題解決の方法を考える治療法です。
問題解決の方法は主に、認知行動療法が用いられます。
認知行動療法では思考や感情のパターンについての歪みを矯正することを目指します。
問題になる行動や物事についての捉え方・考え方を見つめ直し、気持ちを上手に制御できるようにします。
患者様の症状に合わせて抗うつ薬や抗不安薬、睡眠導入剤などを処方します。当院ではお薬をお出しする際には、患者様のお悩みや症状や状態などに合わせた処方を行うことを心がけております。
お薬の服用は必ず医師の指示にしたがって服用を行い、少しでも副作用など気になることがあれば、医師に相談をしてください。
場合によってはお薬の処方内容を変更することもあります。
また、抗うつ薬は効果が出るまでに数週間程度の期間を必要とするケースもあります。
加えてお薬は病状の改善のためだけでなく、再発予防のためにも必要です。ある程度の期間は服薬を続ける必要がありますのでご注意ください。
症状がなくなっても再発を防ぐために、処方量を調整しながら服用を続けて頂きます。
うつ病が病気だということの理解は、最近になってようやく広く認知されてきました。
しかし、うつ病であるとご家族や周囲の方が認知し励ましをされた場合、逆にご本人にとってはプレッシャーになることも少なくありません。
ご本人は「怠けているから」「気持ちの持ちようが悪い」と立ち直れない自分自身を責めていることが多いからです。ご家族や周りの方がご本人と接する場合は今まで通り、自然に見守るような姿勢でいることが大切です。
しかし、症状改善のためにはご自身の判断だけでなく専門の医療機関で医師の治療が必要になります。
ご本人がうつ病ではないかと周囲の方が気づいたときは、例えば食欲不振や眠れないなどの別の症状の治療を目的に受診を促されることをお勧めします。
適応障害の気分の落ち込みは、必ずしもうつ病ほど症状が重いわけではなく、症状が不安感だけの場合もあります。明確な精神的な負荷となる出来事があり、3ヶ月以内に気分の落ち込みや不安感を発症した場合に適応障害と診断されます。
しかし、例え気分の落ち込みがあっても、社会的役割が果たせる程度であれば、適応障害とは診断されません。社会的、家庭的役割の遂行(仕事や家事・育児など)ができないほど気持ちが不安定である場合に適応障害と診断されます。
適応障害は気分の落ち込みの原因が解消すれば、6ヶ月以内に症状は回復するとされていますが、悪化するとうつ病やパニック障害へと重症化することもあります。可能な限りストレスの要因を排除するようにしましょう。ストレスが避けられない場合は、適宜対処法を考えて治療を行うことが大切です。
「メンタルケアで全ての人が今よりも生きやすく輝ける未来を目指して」
明るい未来を紡ぐために、当院は一心一意に皆様の心に寄り添ってまいります。
心のお悩みや困りごとがありましたら、どうぞ何なりとお問い合わせをくださいませ。
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